曲解説、という程のものではないけど。

・化け物のうた

これは世間バーサス僕、で言いなりになってしまうよね。悪いのは、というより私も貴方も、世間側だね。という歌。

短くするとこんな感じ。

誰が化け物なのか、それはお前が化け物だと決めつける人のこと。

 

・京都の夜

ブルースとかブラックミュージックの感じを、アジア風に表現してみようとした曲。

京都の、といっているけど、自分としては、横浜の中華街か香港のようなイメージ。

アジアブルースロックを作ってやろうという感じでアレンジができた曲。

 

・マンネリズム

太陽は理想、絆、自然への信頼、みたいなもの。

すり減っていく日常の、得体の知れないその日常を、曖昧なままで捉えてみようという試み。

歌詞の流れとは反対に、演奏は進んでいくごとに色彩を豊かにしていく、楽器が少しずつ動き出し、最後に静かな爆発、という流れ。

 

・Marriage

地元の、実家暮らし、車での移動、住宅街、そんな地方都市ならではの、家、感、を出そうとしました。

落ち着いた悲しさと切なさ、空しさと希望、優しい眼差し。

 

・タイムマシーン

想像もできないような環境で生きている人達。体制側であり、切り捨てられる存在。

太陽は権威、皆が認めるもの、理想、大人達の約束していた世界、賢くもない太陽とは、

僕たちがつばを吐きかけてやるべき対象。

タイムマシーンがあったら、貴方は未来に行きますか?まだ未来に希望を持っていますか?

というやけっぱちの、ギリギリの感じ。

何でもあり、でも今じゃなくちゃだめなんだ。今日が最高だからいいさ、明日最悪でも。

そんな今の感覚を、怒りを込めて、笑いをもって歌っている。

 

・今夜はテレビがつまらない

自分のことなんかわからないよ。君のことなんか余計わからないよ。

君も、僕も、そんなにはっきりとしたことは何も言えない、愛しているとか、

今すぐ会いたいとか、理由はなんだろう。

テレビがつまらないから、でもいいのかな。という歌。

謳歌しよう、空虚な人生を、という感じ。

二つの要素をぶつけるということが好きなのだけど、これはそういうフィーリングをぶつけあって、

演奏で盛り上げている。

 

・エンブレム

これはとりあえず録ってみたら凄く良かったから一発採用。

旅がテーマなのは、世間では皆辿り着いたと思っている所で旅をしているから。

どこにも行っていなくても、旅は出来る。

 

・オランダの空

悲しい、切なさには、こういう疾走感と、時々の力強さ。

草原的な、風のようなハーモニカにスライドギター。

まるで遊牧民族のようだと言ったら、トムは余り嬉しそうではなかったけど。

オーガニックな響きを大事にしつつ、バンドとして、力強く進められるようアレンジを作った。

 

悲しい歌詞には力強い演奏を。

マッチョな歌詞にはロマン溢れる演奏を。

という感じで対決させている。

楽しいや悲しいよりも喜びや衝撃を、喜びや衝撃よりも歓喜を、というのが狙い。

 

バンドとしての基本は、品格みたいなもの。

求めている美しさの種類がきっと他のバンドとは違う思う。

Ken Matsuda曲解説、という程のものではないけど。