2016.4.24

今日は自分の誕生日で母の誕生日で、祖母の命日だ。お墓参りをした後、家族でご飯を食べて、祖父の家で、祖母の遺した歌集を読む。祖母が亡くなってから、その蔵書を読むようになって、それによって祖母の人柄に触れてきたように感じていた。批評精神が強く、現代詩が好きだった祖母とは、本を通して会話をし、その精神を引き継いでいるような気がしている。アパートでは大掃除をし、音源を上げたことによるそわそわした気持ちを紛らわせていた。祖母の歌は、親族の中では多分自分にしか読めないだろうと思う。良いものを作っても、受け取る人がいなければ、それはなかったことになってしまうのだろうか。時間が過ぎていく実感もなく歳をとって、鏡の前で気付いた時にだけ老いていくような生活をしている。暮れ方、買い物にピアゴまでの行き帰りの空気が、少しだけ冷たく、澄んでいるようで、帰ってしまうのが惜しく感じた。

Ken Matsuda2016.4.24