2015.7.22

今日は休み。何の予定もなし。起きたら昼過ぎだった。ラクダ書店に行って、少しのつもりが21時まで本を読んでいた。帰りは雨の中原付でビショ濡れになった。その後練習をした。

ラクダ書店では「新約聖書」の文語訳と、「剣の思想」という本を読んだ。

その中に「現代牛乳の魔力」という文からの引用があって、そこに今の雌牛は生涯雄牛と交わることなく、人工的に一年に一頭子供を出産させられ、だから3ヶ月以上妊娠していない時はなく、生まれてきた子牛は最初の5日間以後その牛乳を飲むこともないということが書かれていた。ポイントは、妊娠中にも搾乳できるように「改良されて」、育って以後出産2ヶ月前と、出産5日間以外は、死ぬまで搾乳されているということ。大量に餌を与えられ、大量に妊娠させられ、大量に出産させられ、子とも、雄とも離されている。命というより機械が相応しい。

漫画で宇宙人や吸血鬼やらに食用として飼われる人間のようだ。

例えばファストファッションの製造工程で、発展途上国の人を酷使しているということを思いながらそれらの製品を買うことはできても、じゃあ一体どこまでの犠牲になら無感覚になれるのだろう。この間の平和を求める云々を聞いていて思ったことでもあるが、どういう平和を求めているのだろう。多分、今の資本主義の社会の実態を知っていくにつれて、希望より絶望を見出す人の方が多いのじゃないだろうか。

妊娠中に乳を絞るから、牛乳の中には女性ホルモンが加熱処理されても残ったままであるらしい。それが何を意味するのかはわからない−何分牛乳で利益を得ている側はそれは違うというし、訴えている側はこれは新しい発見(仮説)だから正式に認められていないという−が、今の牛乳のことを「妊娠したウシの白い血液」と書いてあるのが印象に残った。(「現代牛乳の魔力」はネットで見ることができる)

「剣の思想」に関しては、特にスポーツへの、その若さと肉体を代償にしか到達できない仕組みへの、大衆の賛美の念への疑問が、その虚しさが印象に残った。思えば最近のアイドルの低年齢化や、美魔女のように歳をとっても美しいことへの賛美が、そういった虚しさを含んでいるように思える。そこにあるのは、何かを積み重ねていくという姿勢ではない。あっても「今あるものを減らさないように」しているだけだ。歳をとっても積み重ねていけるものを選ぶという賢明さを提示しているような気がした。

Ken Matsuda2015.7.22