2015.4.23

朝新聞で村上春樹のことを読む。神話に関することだ。自分と考えが同じことに驚いた。影響を受けた作家が同じだったからだ。こんなところでつながりを感じるとは思わなかった。

村上春樹の魅力はライフスタイルの提供にあると考えていたが、それはつまり現代の神話を提出することだった。読んでこれがわからないということは、世間という一つの神話に囚われているということだと思う。そこで暮らせている人にとっては、他の神話は必要とされない。

ずっと伝えようとしていたことはなんだったのか。どんな境遇でも、その人には語るべき物語があるということを示すためじゃなかったのか。普通と違う、普通と同じ、それらの物語。自分が普通と、つまり世間や常識とどう合っていて、どう合っていないか、それを感じるということは、世間と違うということで、それを感じないということは、感じないということだ。新たな尺度が必要だ。強さは強さに溺れる。世間の目はそこまでは達している。しかし弱さは弱さに溺れるということはそれと同じには扱われない。強さも弱さもなく、ただ環境と影響があるだけの世界に、心が意味を持たせる。弱さも強さも、それを与える装置だ。

少し寝てから仕事へ行く。明日は誕生日だ。季節は流れるように過ぎていく。しかし誰も、何事も自分を追い越せない。

Ken Matsuda2015.4.23